第四期生(2015年)沼田桃佳

2015年8月24日(月)

8:00に最寄駅から地下鉄に乗り、虹桥火车站で両替をする予定でした。わたしたちは上海のほうがレートがよい、ということを聞き、両替をせずに上海へ渡ってしまいましたが、上海でも空港はレートが高かったり、大きな駅の銀行でも両替を行っていなかったりと、日本で済ませたほうがよかったようです。

  虹桥火车站から乗ったバスは、台風による大雨の影響か大渋滞に巻き込まれ、一時完全に停止していました。仕方なく途中で下車し、工場から迎えに来ていただいた車で工場に向かいました。

  工場に着いたのは12時を過ぎていました。まず昼食をいただき、作業着に着替え、各々作業を割り振られます。わたしが行ったのは、返品された部品の傷を磨き、再度塗装できるようにするというものでした。工場の方々は、研磨作業の流れを教えてくださいましたが、慣れない単語が聞き取れず、見よう見まねで取り組みました。彼女たちは明るく、親しみを持って話しかけてくださって、作業についてだけでなく、年齢やいつから上海にいるのかなどを訊いたり、またわたしが“听不懂”だとわかると筆談までしたりしてくださいました。研磨は傷を見つけることに神経を使い、ひとつでも見落としてはいけないという緊張感があります。傷は、自分で見つけなくてはいけないものと、目印のシールが貼られているものとがあり、磨き終えた箇所のシールは剥すのだと知らなかったわたしはそのままにしてしまいましたが、その時もシールを剥がすのを見せて教えてくださり、次は自分でやりなさいという意思が感じられたのが嬉しかったです。作業を終えた部品を隣でチェックしてもらうのは少し緊張しましたが、OKが出ると(出ない場合はこちらに戻されるか、

手を加えてくださるかでした)ホッとしました。また、研磨には普段使わないような筋肉を使うようで、右の脇腹に若干の痛みを感じましたが、日頃からこの作業に慣れている工場の方々は楽しそうに雑談をしていて、わたしも少しは慣れるだろうかという思いと、雑談の内容を少しでも理解したいという思いが起こりました。

  15時30分に作業を終えさせていただき、宿泊先に向かうと、両替と中国語学習を行いました。中国語は挨拶から始まり、自己紹介、タクシーに乗る際の運転手とのやりとり、レストランでの注文や会計の仕方について、会話中心に学びました。中国語を始めてまもなく2年になりますが、日本では教えられなかった、また辞書を引いても出てこなかった挨拶や、本場の発音など、初日から得ることが多くありました。

  わたしは今回のインターンシップで、唯一の女子として6人用の相部屋に宿泊していますが、そこには中国人をはじめ様々な国の若者が泊まります。彼女たちは親切に部屋の使い方を教えてくれたので、わたしも中国語を使ってコミュニケーションを取ったり、後から入室したひとに何か教えてあげたりできるように、工場や街中、宿泊所でよく言葉を聞くようにしたいと思います。

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