第四期生(2015年)沼田桃佳

2015年8月28日(金)

今日は不良品の研磨作業をしました。はじめはどこが不良なのかわかりませんでしたが、ある程度磨いてから確認してもらったときに「こういうのだよ」と教えてもらったのは、とても小さな凹凸でした。それからはその凹凸が無いか確かめながら研磨しました。 

今日の作業場では、たびたび日本語の話題が上がりました。“你好。”から始まり、“谢谢。”や“再见。”などを日本語で何というのかと聞かれ、ひとつひとつ教えました。今までのコミュニケーションは、年齢やいつまで上海にいるのかなど事務的なものが多かったのですが、今日は国際交流的な要素が強いと感じました。日本に関心を抱いてもえるのは嬉しかったです。 

昼食のときには料理に入っている野菜について教えていただきました。日本でも売っているものもありましたが、呼び名が違うものやあまり見かけないものを聞けてよかったです。 

午後も同じ作業でした。部品は変わっていませんでしたが塗膜が変わっていたようで、異なる色、異なる感触で、しかも凹凸をなくすということではなさそうでした。部品の塗装された面全体をヤスリ掛けして、塗装前の色が少し見えるところまで磨くのは思いのほか力を入れる必要があり大変でした。しかし、今日の作業場はよく“你累不累?”と声をかけていただいて、16時まで働くことができました。 

北京でデモがあったこともあり、抗日70周年の式典に向けて注意するよう言われますが、5日間工場で働かせていただいたり街で買い物や食事をしたりするかぎりでは、反日感情はさほど感じられず、親切だと感じる人もたくさんいました。しかし、宿泊所の部屋には日本をあまりよく思っていないということを話している中国人もいました。わたしは残りの日数で、中国の実際(長所・短所・日本がどう思われているのか)を知りたいと思いました。

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